C+Podを例に電気自動車の運用を考えてみる

電気自動車を販売しているメーカーは検索によると、テスラ(Tesla) 日産(Nissan) トヨタ(Toyota) ホンダ(Honda) 現代(Hyundai) 起亜(KIA) フォルクスワーゲン(Volkswagen) BMW メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz) ポルシェ(Porsche) アウディ(Audi) ジャガー(Jaguar)、と多くあるようです。

ただ、電気自動車の本体代金や充電費用など初期投資がかかり、費用的なメリットを考えると長期で考える必要があったりと単純に比較する事が難しそうです。

今回は、セカンドカーとしての利用を前提に、自宅にポータブルバッテリーと太陽光パネルを用意し、太陽光発電だけでどのような運用方法があるかを検討してみます。

  1. 太陽光パネルの予想発電量:
    • 300W-400W のパネル(実際の発電が200Wと想定)
    • 平均日照時間を約5時間と仮定
    • 1日の発電量 = 200W × 5時間 = 1000Wh = 1kWh
  2. 電気自動車の電費:
    • 9.0kWhで150km走行
    • 電費 = 150km ÷ 9.0kWh ≈ 16.67km/kWh
  3. 1日の走行可能距離の計算:
    • 1日の発電量である1kWhを使用して走行可能な距離 = 1kWh × 16.67km/kWh ≈ 16.67km

この計算結果によると、1日の走行可能距離は約16.67km、つまり約17kmとなります。つまり、この太陽光パネルと電気自動車のセットアップでは、1週間に2回外出する場合、各外出で最大約59.5kmの往復走行が可能ということになります。これは片道で約29.75km、往復で59.5kmの移動距離に相当します。

この結果から以下のことが言えます:

  1. 比較的近距離の外出には十分対応できる可能性があります。例えば、近隣の町への買い物や、近場での用事には使えるでしょう。
  2. ただし、長距離の移動や、頻繁な外出には制限があります。例えば、遠方への旅行や毎日の長距離通勤には適していません。
  3. 実際の走行可能距離は、道路状況、運転スタイル、天候などの要因によって変動する可能性があります。
  4. 余裕を持って使用するなら、計算上の最大距離よりも少し短い距離での使用を考えるのが安全でしょう。
  5. より長距離や頻繁な外出に対応するには、太陽光パネルの増設や、他の充電手段の併用を検討する必要があるかもしれません。

ここでも、以下の点に注意が必要です:

  • 実際の日照時間や天候による発電量の変動
  • 太陽光パネルの効率の変動
  • 充電や電力変換時のロス
  • 実際の走行条件(道路の状態、運転スタイル、気温など)による電費の変動

なお、太陽光パネルではなく充電スタンドを利用した場合の費用と比較すると以下のように試算できます。

  1. 設備の初期投資: 太陽光パネルと蓄電池の構築費用 = 100,000円
  2. 1日の発電量(前の計算から): 1kWh/日
  3. 電気スタンドでの充電単価: 30.57円/kWh
  4. 1日の発電による節約額: 30.57円/kWh × 1kWh/日 = 30.57円/日
  5. 元を取るまでの日数を計算: 100,000円 ÷ 30.57円/日 ≈ 3271.18日

したがって、元を取るまでにかかる日数は約3,271日、つまり約9年(正確には8.96年)となります。

実際には、これらの要因により回収期間が長くなる可能性があります。一方で、電気料金の上昇や技術の向上による効率化が進めば、回収期間が短くなる可能性もあります。

また、経済的な観点だけでなく、環境への配慮や電力の自給自足といった付加価値も考慮する必要があるでしょう。